氷点下の虹

ささやかな日常の記憶… since 2007.10.22

呪いの威力

ケニアで、店主に「祈るぞ!」と威嚇され、恐れた泥棒が盗品を次々返却したというニュースを発見。

「祈るぞ!!」
そんな脅しが効いちゃうんだ。凄い。

私が生まれ育った環境には、生活に密着した信仰や、宗教という臭いが全くなくて(おそらく、日本人の多くの方がそうだと思いますが)、そこまで思える気持ちがよくわからなかったりします。

生まれながらの教えの違い?
価値観、世界観の違い?
背負ってきた歴史の違い?

生きてきた道が違えばいろんな違いがあって当然。互いの知り得なかったことを分かち合い、共に歩む事が何故できないのかな。という、こんな考え方自体、絶対神の教えを受けて育った人たちの考え方を受け入れていないということになってしまうのかもしれない。

この世界にはいたるところに境界線があって、人は様々な基準によって区別されている。その枠に縛られたり、その枠に守られたり。人は何故、人を区別しようとするんだろう。異質なものを忌み嫌って。生物としての本能か?

自ら作り上げた枠にとらわれ、他を受け入れず、優位に立ち、支配しようとする。宗教に限らず。人種、性別、国、財力、学歴、社会的地位…などなど。かく言う私も境界線社会の枠の中に存在している。

バベルの塔…か。人類が手を取り合ってひとつになる、なんて、夢のまた夢?

「祈るぞ!」
という脅しの効力は、やっぱり私にはわからない。

2008年1月
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