氷点下の虹

ささやかな日常の記憶… since 2007.10.22

『さまよう刃』 東野圭吾

L’7東京ドーム2日目の移動時間と待ち時間で読み上げてしまいました。本を読みたくて1時間前に会場に着いたとも言いますが、何か?(笑)。(ライブの日に何をやってるんだか;;)

少年犯罪の被害者、加害者、少年犯罪を追う警察官たちの葛藤。いろんな立場の人のいろんな想い。長年議論されながら、未だ解決を見ない。自分自身、当事者になってしまったなら、一切の綺麗事を剥ぎ棄てて、その立場の意見をただただ貫き通すしかなくなるのだろうと思う。

人が犯した罪は、いったい何をもって償われたと言えるのでしょう。犯した罪に相当する裁きなど、存在するのでしょうか。人が、人を、裁く、ということの難しさ、恐ろしさを改めて感じて、その重みに背筋が寒くなりました。

きっと、こうしている間にも苦しんでいる人たちがたくさんいて。出口の見えない迷路の中で彷徨っている。

一人の人間の無力さを痛感しつつ。
それでも、諦めてはいけないのだと。
思考は堂々巡り。
出口のない問答を繰り返すばかり。

人の心の闇を照らす光は……

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