氷点下の虹

ささやかな日常の記憶… since 2007.10.22

独白

また1つ歳をとりました。
いや、本当に月日が経つのは早い。
大学卒業してこっちに出てきてからもう11年も経つんだな。

振り返ればいつもどこか満たされなくて、いつも何かを探しているようなそんな葛藤の10代、20代でした。あの頃必死で考えたこと、一生懸命に感じたことが私の礎になっているなぁとしみじみ思い返したりして。

苦しい思いもしたし、情けない思いもしたし、こうやって進んでいく先には何が待っているのかと怯えて過ごした日々もあった。そんな毎日も決して無意味ではないのだと、あの頃の私を抱き締めてあげたい。しみじみそんなことを考えてしまった。

辛いことも悲しいことも忘れる必要はない。いつか喜びに変えていけばいい。過去に戻ることは不可能で、未来を知ることは困難だ。人は今という時を生きている。取り戻すことも取り消すこともできない。今という過去の積み重ねが私たちの足跡。そして、その今という過去の中に貴重な出会いを共有した人たちとの時間が確かに存在している。時は流れるのではなく、積もるもののような気がする。今の私の中には確かにあの頃の私がいる。

永遠に続くものなんて何も無い。変わらないものなんて何も無い。でも、今というこの瞬間は、どれだけ先の未来から見ても永遠で…。

大切なものを守ろうとする気持ち。美しいものを愛でる気持ち。誰かを愛する気持ち。全ては時と共に流され、形を変え、やがて消えていくかもしれない。でも、その瞬間の輝いた想いは紛れもない事実で。その想いが存在した瞬間は永遠。私たちは、今を生きている。決して永遠には続かない、今という永遠を。

今というこの瞬間を大切に生きよう。

「死ぬことなんて怖くない。怖いのは本当に生きないことだ。
                  レ・ミゼラブル より」

2008年7月
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