氷点下の虹

ささやかな日常の記憶… since 2007.10.22

Enigma 「Return To Innocence」

先日ふとTVから流れてきたEnigmaの「Return to Innocence」。

一瞬で心が当時にトリップするような不思議な感覚に突き落とされ、そのあと貪るようにYTの動画を何度も繰り返し見続けた。

緩やかに逆再生されていく映像(人生)に、時の流れさえ些末なことだと言われているようで。本当に大切なことはそんな何もかもを超越したところにあるのだと言われているようで。体をきつく縛られていた鎖から解放されていくような感覚。

「わたし」ですらないただの存在に戻れたような…世界と自分との境界線すらそこにはなくて、ただ存在しているという事実をあるがままに包んでくれているような束の間の、それでいて終わりのない安心感。

当時大学生だった、まだ社会人のスタートラインにすら立っていなかった私が脳裏に描いたあの景色が眼前に蘇って追体験しているような不思議な感覚を味わった。

そうして、あぁそうか、と。私が羽生くんを好きなのは、このときのような…言葉に言い表せないけれど、どうしようもなく大切な感覚を思い出させてくれるからかもしれないなって、唐突に思いもかけず輪郭が鮮明になってしまった心象風景に胸が締め付けられるような感覚に陥った。ので、この今の感情を、ここに書き残しておこうと思います。

▼改めて歌詞を読み返すと、なお感じるものが…
 (私の意訳ですが)

愛…献身
感覚…深い想い

弱さに怯えないで
強さを奢らないで
友よ、自分の心を覗いてみて
それはあなた自身へ還るということ
ただ無垢なあなた自身へと

笑いたい時は笑えばいい
泣きたい時には泣けばいい
ありのままのあなたを偽らないで
ただ、運命を信じて

誰かの言う事なんて気にしなくていい
あなたの道を進めばいい
諦めることなくチャンスを掴んで
ありのままのあなたに還るために

終わりの始まりなんかじゃない
あなた自身へ還るということ
ただ無垢なあなた自身へと

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