羽生くんに出会ってあと2ヶ月ほどで4年が経とうとしている。とんでもない衝撃とともに私の人生に飛び込んできたわけだが、時を経て時を超えて彼の生きてきた道を辿り、彼という人を知っていくたびに、自分の中の様々な回路が組み変わっていくのを感じてきた。
いつの間にか寸断されて錆びついていた部分に血が通い始め、途上であった道の先に光が差していくような感覚を何度も味わい、諦めて凍結してきた想いや感情や記憶たちが溶け出していくなんとも言えないあたたかさに満たされていった。
稀有な才能を持ちながら更なる理想を追い求め、人生をかけて己を磨き続けてきた羽生結弦という人の美しい命の輝きは、心の奥底で膝を抱えてうずくまっていた過去の私にさえやさしく光を届けてくれたのだ。
「羽生結弦の表現に触れられる事は、きっとこの時代を頑張って生きている私達へのご褒美です」というMIKIKO先生の言葉に、実感を伴いながら深く頷くばかり。
20年ほどフライングしてしまったけれど、彼と同じ時代に生き、リアルタイムで彼の進化していく姿をこの瞳に、心に刻んでいける、この奇跡のようなめぐり合わせに心から感謝している。
彼を追っているとね、心に重く絡みついた澱のようなものがスーッと浄化されて軽くなっていくんだよ。驚くべき癒やしの浄化作用。この3年ちょっとの間、どれほど助けてもらったか知れない。そして、これからも、そんな毎日が続いていく。
つまりは…羽生くん、生まれてきてくれてありがとう。
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