氷点下の虹

ささやかな日常の記憶… since 2007.10.22

『誰か somebody』 宮部みゆき

人は、一生の中でどれだけの過ちを犯すのだろう。正しくないと知りながら踏み出す瞬間を、幾度通り過ぎて行くのだろう。大きくも、小さくも、心に残るしこりを抱えて…。

人は、一生の中でどれだけの真実から目を反らすのだろう。何事もなかったことにして、気付かぬふりをして。自分を守るために。大切な誰かを守るために。

傷つけ合い 愛し合い

何が正しいのか。何が間違っているのか。正解のない道を手探りで歩き続ける。どこへ続くのか、行き先の見えない道を。いつの日か、幕を閉じた私の足跡を辿る人が居たとして、その人は私の人生に何を見るのだろうか。私は、どんな足跡を残していくのだろう…


  「どれほど祝福され成功した結婚でさえも、
   どこかに親不幸の要素を含んでいるもんだ。」


  「人間てのは、誰だってね、相手がいちばん言われたくないと
   思っていることを言う口を持ってるんだ。
   どんなバカでも、その狙いだけは、そりゃあもう正確なもんなんだから。」

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