氷点下の虹

ささやかな日常の記憶… since 2007.10.22

『さよならの代わりに』 貫井徳郎

(結末を想像したくない、という方はスルーしてください。)

時空SF的なお話。

命あるもの、形あるもの、時間のベクトルに逆らうことはできない。過去という時の狭間に無くしてしまったものを取り戻すことはできない。起きてしまったことを取り消すことはできない。

それでも人は、過去に思いを馳せる。もう一度あの時に戻ることが出来たなら…と。
もしも…もしも本当に「あの時」に戻ることができたなら…その時は「何か」を変えることが出来るだろうか。

そんな切なる想いを抱きつつも時間の流れという大きな渦にのまれ、もがいても起こるべくして事は起き、定められた通りに時は刻まれていく。

もしも、もしも、あのとき…そんな切ない想いに胸が締め付けられました。終わりではない、さよならではない、そんな淡い希望を残しつつ…

2007年11月
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