氷点下の虹

ささやかな日常の記憶… since 2007.10.22

日本以外全部沈没

年末年始、映画漬け企画の最後を飾ったのがこの映画です。
(↑最後まで見るのを忘れていた、とも言う;)

会社の先輩に、是非見てくれと薦められて。DVDを持たされて。「ただし、B級を通り越して、C級だからね」と念を押されて。本家の「日本沈没」をまだ見ていないのですが、こっちを見てしまいました。

なんとも微妙な、というのが正直な感想でしょうか。話はタイトル通りの内容で、日本以外が全部沈没したという設定のお話です。かなりブラックなところも多くて可笑しかったりゾッとしたり。日本以外の国がなくなったらあんな風になってしまうのかな~なんて。食料も燃料も高騰して島国の閉鎖的な性質剥き出しで外国人を差別して。

ウルトラマンの特撮のようなビル爆発シーンや大陸が沈んでいく時の安っぽい映像には笑ってしまいました。オープニングタイトルは昼メロ風だし。所々で笑わされる部分もありつつ、最後にため息(笑)。いろんな意味で楽しませていただきました。

原作は筒井康隆さん。
高校生のころだったか、同じく筒井康隆さんの「霊長類南へ」という本を読んだのですが、あれはもうゾッするを通り越して吐き気がしました。東西の核戦争で破滅していく人類の話だったのですが、パニックを起こした人類の残酷さ、身勝手さ、負の部分、愚かな部分をこれでもかというくらいに描いてあって、どうしようもなく気持ち悪くなってしまいました。

この手の話はちょっと苦手で、できる事なら目を瞑ってやり過ごしたいなと思ってしまいます。筒井さんの本はそれ以来読んでいません。「霊長類南へ」はかなりのトラウマです。こんな作品ばかりではないだろうとは思うのですが;;この世の中で一番怖いのは人間だなんて悲しいな。

「東京タワー」「ゆれる」「酒井家のしあわせ」のレビューはボチボチ書きます。あぁ、本が読みたい。

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“日本以外全部沈没” への8件のフィードバック

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