今のようにGPSや便利な計測器がなかった時代、船乗りは星を道しるべに進んだ。人は、進むべき道を見失いそうな時、何に向かって進んで行くのでしょう。
今の世の中、人の生き方は様々。一昔前に比べると格段の変化。社会の枠からはみ出さずに生きる、終身雇用、年功序列…そんな時代から、個々の生き方を受け入れる時代へ。転職、フリーター、退学、離婚…そんな全てが珍しいことでもない。よく言えば寛容、個人の尊重。悪く言えば他者への無関心。
移り変わりの激しい時代にあり、スピードばかりが求められる。けれど、本当にそれでいいの?移ろいゆく物と、決して変わることのないもの。その真理に向き合おうとしている人はどれだけいるのだろうか。
変えなければならないもの、決して変えてはならないもの。その判断はその時代を生きる人々に託される。けれども所詮、それはその時代の真理でしかない。それでも私達は日々選択を迫られ、時には誰かに導かれ、そして時には誰かを引き寄せながら進んでいく。
変わらずあり続ける物が美しいのか…。
永久に移ろい行くものが美しいのか…。
多分、答えは見つからない。何が正しい答えかなんて、誰にもわからない。ただ、見上げた星空は美しく、掲げた目標は愛しく。日々の営みの中で自分らしさを模索する。
私には、道に迷った時に必ず見上げる星がある。柔らかく優しく、けれど、強く真っ直ぐなその輝きを見上げて自分の位置を確認する。きっと皆が見上げている星だけど、私にとっては唯一無二の輝き。かけがえのない、大切な輝き。
正解なんていらない。それが私の、私だけの真理。

ありがとう、私の星空。
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