氷点下の虹

ささやかな日常の記憶… since 2007.10.22

追憶

父が、亡くなった。今日の夕方。

水曜日に医師から「会いたい人がいるなら面会時間関係なくいつでも来てもらってください」と言われ、金曜日の今日、駆けつけてくれた姉と甥。

母、姉、私でしっかり目を合わせて言葉にならない言葉を交わし、父が元気なときに伝えることができなかった「お父さんの娘で幸せでした」という言葉がポロリと零れて帰宅。

人との約束があるという甥を駅まで送り、今夜は泊まるという姉と帰宅したほんの3時間ほど後、病院から呼吸が止まったと連絡が…。駆けつけると、呼吸はもうないが、まだ心拍があるという状態だった。

ギリギリ。本当にギリギリ、最後の命に間に合った。モニタリングしてくれていた看護師さんによると、私たちが到着してほどなく心拍が停止したとのこと。小一時間父との時間を過ごさせていただいた後に、そのように伝えられた。

最後の最後までどこまでも優しかった父。家族4人で過ごす最後の一瞬のためにギリギリまで頑張ってくれたんだね。私は次第に冷たくなっていく額にずっと触れていた。あぁ、いってしまう。父はいってしまうのだ。ただただそう感じることしかできなかった。

私が母との確執から抜け出せずにいた時期も、父だけはありのままの私を理解してくれた。自分の物差しで物事を評価したり、自分の感情で相手を振り回したり、父のそんな姿を一度たりとも見たことがなかった。優しく愛情深く、どこまでも利他に生きた人だった。

あなたの娘として生を受けたことを心から誇りに思います。あなたが注いでくれた愛情を胸に抱いて生きていきます。溢れる思いはとどまることがない。伝えたい言葉をうまく形にすることができなくて苦しい。

ありがとう。ありがとう。ありがとう。大好き。

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